児童の似顔絵、贈り18年 八幡浜の校長が今月定年
児童の似顔絵を将来の夢とともにユーモアたっぷりに描き、卒業祝いとしてプレゼントしている校長先生がいる。愛媛県八幡浜市立白浜小学校(同市向灘)の二宮一成さん(60)。18年間で200人以上の絵を描き、今月いっぱいで定年退職する。最後の贈り物となる36枚を13日、6年生の一人一人に手渡した。
野球選手や医師、バスの運転手、南予らしいミカン農家も―。二宮校長は、児童が抱くさまざまな夢や就きたい仕事を聞き取り、それがかなった姿をイメージして描く。教頭になった1997年度当時の勤務校で5年生が卒業生に似顔絵を贈る習慣があり、手伝ったのがきっかけだ。その後も「喜んでもらえるとうれしい」と、赴任した先々で続けてきた。